12月の【生徒作品展】に向けて自由制作を進めています

子ども向けロボットプログラミング教室プログラボ北大路のえもりです。
アドバンスト2以上のクラスでは、12月に行われる【生徒作品展】に向けて、自由制作に現在取り組んでいます。

自由制作では、これまで学んできた知識や技術を活かして、自分たちの作りたいロボットを考え、チームで制作します。
ただ、いきなり自由と言われても困りますので、これまで作ってきたロボットやプログラミングを思い出し、過去の自由制作や他のチームの(時には海外のビルダーさんの)作品をYouTubeなどで調べて、進めていきます。
※ちなみに、過去の自由制作作品がプログラボのYouTubeチャンネルで紹介されています。

北大路教室のアドバンスト2コースは、曜日ごとに2チームに分かれて、1つは「歩行ロボット」、もう1つは「射的ゲーム」を選びました。
まだ途中ではありますが、現在の状態を簡単にご紹介します。


<歩行ロボット>

クモのような形の歩行ロボットです。この作品はプログラムを含めてほぼ完成しています。
カラーセンサーが付いていて、読み込ませる(ブロックの)色で、歩いたり、ミサイルを発射したりといったロボットの動きをコントロールできるようになっています。

こちらは「四節リンク機構」を使った歩行ロボットです。動かしてみると、少しカクカクしていますが、それでも歩いている雰囲気は出せました。あとはモーターの動きなどを調整して・・・今後どうなるか期待です。


<射的ゲーム>

射的ゲームのボールを飛ばす部分です。基本的な仕組みやプログラムはでき、そこまで強くないもののボールを前に飛ばせるようになりました。(安全面を考えるとこのくらいの威力でいいのかも。)

こちらは射的の的(まと)の部分です。
コントローラーで動かすことができるので、攻撃と防御、対戦ゲーム方式になるようです。
的にはmicro:bitというマイコンボードが付いていて、ボールが当たると反応して教えてくれます。(どのように教えてくれるかはこれから検討です。)
なお、ゲーム系はルールなども考えないといけませんが、それもこれからです。


実はもう1チーム、中学生3人のチームがあるのですが、ちょっと難しいことを考えているようで・・・正直に言うと難航しているように見えます。
この辺りの“プロジェクト・マネジメント”も重要になってくるのが、自由制作です!

さて、京都地区(京都市内)では12月中旬~下旬にかけて【生徒作品展】が洛西口四条烏丸北大路の3つの教室を巡回します。
入場自由ですので、みなさん是非お越しください。

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アドバンスト1:ミドル競技に挑戦!その結果は・・・

子ども向けロボットプログラミング教室プログラボ北大路のえもりです。

アドバンスト1・2・3といった上級生たちのクラスは、夏のロボット競技大会に向けて4月から準備や実際の取り組みを進めてきました。
北大路校のアドバンスト1クラスではWROという全国規模・世界規模の大会の京都予選会に向けて「ミドル競技」に挑戦し、先日、教室内で競技会を実施しました。
京都予選会に出場・不出場に関わらず授業内で同じルールで取り組みましたので、出場する生徒には中間発表的な意味合いで、出場しない生徒にとってはこれが本番です!

今年のミドル競技・小学生部門、海洋の環境保全がテーマになっており、主なミッションは2つです。
1)船から出される廃棄物を正しいリサイクルエリアに運ぶ
2)浅瀬に迷い込んだクジラを保護エリアに運ぶ

なお、廃棄物とクジラのオブジェクト(ブロック)は、それぞれ4か所のどこに置かれるか、競技直前に抽選で決まるので、どこに置かれても正確に早く運ぶプログラミングが求められます。

昨年取り組んだベーシック競技よりも格段に難しくなっていて、センサーをうまく使ったり、微妙な調整をしたり・・・が求められます。
さらに、プログラミングをよりスムーズに行うためには、運ぶ順番、機構、ロボットの形状などに、どれだけ合理的で建設的なアイデアを出せるかが肝心です。

さて、北大路校で比較的うまくいったチームの様子を動画でご紹介します。

もう1チーム・・・

みんな、口では「競技なんて興味ない!」「どうでもいい!」と強がっているのですが、いざ本番となると緊張するようで、競技中は手を合わせたり握ったりして、結果を見守っていました。(あるいは、見ないように遠くに離れたり・・・)
実際には、抽選結果が有利に働くとか、練習で上手くいっていた箇所なのに本番だけ失敗するとかもあったんですが、それも含めて「ロボット競技」です!

なお、京都予選会に出場するチームの成績が奮わず、出場しないチームの成績が総じて良かったのですが、本番にピークを合わせるアスリートのコンディション調整みたいなことなんでしょうか???

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WRO2022ドイツ国際大会リポート(番外編) 

2019年にはじめて国際大会に出場してから、新型コロナがあってリアル開催が途絶えていましたが、3年ぶりの国際大会。終わってみればやはりアジア勢の強さが目立ちました。※最終結果はこちらのサイトで確認できます。
https://scoring.wro-association.org/en/event/scoring/29/wro-international-final-2022-germany

結果だけが全てではありませんが、世界の表彰台を目指すことは大きなモチベーションとなりますし、今回のちゃんぽんの活躍によって、それが現実的な目標になるでしょう。この一連の大会リポートを子ども達が見て、国際大会の楽しさを感じてもらえれば幸いです。

今回2回目の国際大会を通じて感じたことをあと少しだけ書き残しておきます。

■ユニフォーム交換

前回そういったものを着ていなかったこともあるのか、今回はじめてあったのがユニフォーム交換です。競技後にマレーシアチームの子から、ちゃんぽん用にオリジナルで作っていった白い上着を交換して欲しいと声をかけられ、マレーシアのチームシャツと交換していました。

他のチームからも同じように声をかけられたり、周りのチームもユニフォーム交換をしている子達がたくさんいました。次回からは交換専用のシャツなんかを作って持って行ってもいいですね。
あとは持って行っていた大きな日本の国旗を交換して欲しいとも言われましたが、ちょっとそれは会社の備品なので・・・(笑)

■食事

2019年のハンガリーでは現地食が口に合わずとても苦労したのですが、今回はホテル滞在もあって朝食は最高!私は会場の食事は2回しか利用しませんでしたが、ベストではないものの日本人でも普通に食べられる内容でした。

水か炭酸水を、はじめに渡された会場用のコインで交換できるので、飲み物の面でも特に不都合がなく食事面で大変だったことはなかったです。それでもやっぱり持って行っていたみそ汁やカップ麺はホッと一息つけるものでした。

わりと日本で食べている味に近い会場食

■交流

フレンドシップナイトなど他国の選手と交流する際に、子ども達は特にインスタのアカウントを交換していました。スマホを持っていれば大会後も交流を続けることができるので、インスタだけではないですが世界的に利用されているSNSなんかを使っておけば、交流手段としてお手軽に利用できると思います。

さっそく一緒に撮影した写真を投稿してくれているチームもあったようで。

大会グッズで交流ノートが用意されていました

■観光

今回は最終日にケルンへ移動して、ケルン大聖堂の観光ツアーに参加しました。タイトなスケジュールでしたが、街並みを見たり、有料のトイレを利用したり、文化の違いを感じ普段とは違った経験をたくさんできるのが楽しみです。

個人的にはあこがれだったドルトムントの地に行けたことが嬉しかったのですが、大会スケジュール自体がタイトで、あまり自由に散策できるほどではなかったのが心残りではあります。

みんなで上まで歩いて登りました

■その他

スペインチームの子が「日本のアニメが大好きなの」と声をかけてくれたり、ロボットやプログラムについて教えて欲しいと言われたり、様々な面で海外の方々と交流できるのが国際大会の良いところ。

そうなるとやっぱり英語ができることが必須になってくるので、ある程度は聞けるし、最低限のことは伝えられますが、もっと詳しく説明しようとするとなかなか言葉が出て来なく、特に技術的な面を英語で伝えるにはまだまだ足りませんね。

チームの子ども達も英語で聴く、英語で伝えることに関して、もっと英語を勉強したいとモチベーションになったようで、単純に学校で英語の勉強をするだけではなく、こういった場に向き合う経験が大事なんだとあらためて感じました。

海外チームのコーチにプログラムの説明をするメンバー

来年の開催地はパナマ。
ぜひ皆さんその地を目指してがんばってください!

若田

WRO2022ドイツ国際大会リポート(競技3日目)

競技最終日は予選の残り試合と、ベスト4のチームで行う決勝トーナメントです。ちゃんぽん(CHAN-PON)は昨日8勝しており、初戦のアメリカ戦に引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まります。

調整も終わりアメリカ戦。途中ややボールのタイミングが悪いシーンもありましたが危なげなく勝利し、決勝トーナメント進出を決めました!
残りは同じく決勝トーナメント進出が決まっているマレーシア戦でしたが、さすがに完成度の高いチームで、さらに3マッチ目にはパーツが途中で外れてしまうアクシデントもあり、初の敗北となってしまいましたが、予選は3位通過となりました。

(ロボテニス競技の試合は、3マッチで1試合になります)

気落ちするチームにジャッジの皆さんが声をかけてくださったり、いったん休憩を挟んだことで気持ちをリフレッシュして決勝トーナメントに臨めそうです。大会を通じてジャッジの皆さんは皆が公平に、なにより楽しく競技ができるように運営してくださっていた印象です。

さて運命の一戦。なんとここで再びマレーシア戦です。
さっき負けたばかりの相手なので不安感とリベンジのチャンス、両方の気持ちが入り混じった状態です。

マレーシア戦3マッチの結果は1勝1敗1引き分け、なんとジャッジがスマホで撮影したビデオ判定になるまで白熱した接戦となりました。トーナメントの勝ち上がりを決めるため、追加の1マッチを行うことに。ここで勝てば決勝に・・・でしたが、惜しくも敗退し、3位決定戦に回ることになりました。

特に一番右のジャッジが盛り上げ隊長

特に上位チームの対戦では、目まぐるしくピンポン玉の状況が移り変わり、2分終了のタイミングでどちらにボールがたくさんあるかの判定になります。1球の転がり具合が勝敗を分けると言っても過言ではないぐらいの試合が続きます。

3位決定戦は、もう片方のトーナメントブロックで行われた、台湾とタイの試合の結果、タイチームと試合を行うことになりました。タイチームはこの4チームの中で唯一カメラを使っていないチームです。カメラを使えばボールを認識して追随することもできますが、その代わり、スピードと正確さ、確実にまとめてボールを運搬できる強さを持っています。

この試合も息詰まる熱戦となりましたが、1勝2敗でちゃんぽんの敗退となってしまいました。これによりドイツ国際大会の結果は第4位となり、惜しくも表彰台を逃してしまいました。本当にあと一歩まで表彰台に近づいていただけに悔しさはありましたが、世界のトップ4に入れたことは本当に誇らしく、日本を代表するチームとして輝かしい結果ではないかと思います。

熱戦を繰り広げたマレーシアチームと

ロボテニス競技は今年度からはじまった競技です。ちゃんぽんは、1月にルールが発表されてから競技に参加する生徒を募り、同じ時間帯の同世代で結成したチームです。個性が異なる3人は、チームとして同じ時間を過ごしながら少しずつお互いのことを知り、チームとして固まってきたように見えます。

7月の西日本大会では3位でしたが、8月に浜松で行われたJapan決勝大会の決勝戦では、先に1敗した状況から巻き返し逆転での優勝、そして今回の国際大会と進む中で一人ひとり成長し、意見を出し合い、それぞれの個性を発揮し、世界の舞台で戦えるチームになりました。
来年は今のところこの3人でチームを組むことはありませんが、競技だけでなく、国際大会で得た様々な経験をそれぞれの進む先で活かしてもらえればと思います。

最後に行われた表彰式。舞台で表彰されているチームを見ていると、やっぱりあそこに立ちたかった気持ちがわいてきます。その夢はこれからちゃんぽんに続くチームに託すことにして、私自身は、さらにこの競技が国内で盛り上がるよう活動を続けていきたいと思います。

若田

WRO2022ドイツ国際大会リポート(競技2日目)

今日からは競技本番です。まず予選ラウンドとして10試合行います。勝ち3ポイント、引き分け1ポイント、負け0ポイントで加算し、ポイント上位4チームが明日のファイナルラウンドの決勝トーナメントに進めます。
今日は予選8試合を行います。

予選の組み合わせはあらかじめランダムに決められていましたが、順番にこの通りです。
①カザフスタン②フィリピン③南アフリカ④UAE⑤カナダ⑥コスタリカ⑦ドイツ⑧アルジェリア⑨アメリカ⑩マレーシア
今日はアルジェリア戦まで行います。8試合はなかなかハードです。

昨日の練習の様子を見た感じでは、最後のマレーシアはかなりの強豪チームですが、他のチームには自分たちの実力を出すことができれば、簡単に負けることはないと思います。

1時間の調整タイムも終わり、さあ、本番の開始!

台湾チームのロボット。速すぎてブレてる!

このロボテニス競技の面白いポイントは、どんなに素早くボールを相手コートに返しても、まとめて2,3球のボールを返されてしまうことです。1分55秒まで優勢でも最後の5秒でまとめて返されて勝敗が決まることもあります。
また、ロボットの移動のタイミングでちょうど両方のロボットが中央に集まり、返したボールがすぐに戻ってきてしまうことも・・・

ちょうどそんな状況が1試合目のカザフスタン戦で起こり、ロボットの移動タイミングに苦しめられることになりましたが、なんとか初戦は勝利。
その後も順調に勝利を重ね、終わってみれば8戦全勝の暫定首位で初日を終えました!明日の残り2試合の結果で、決勝トーナメント進出が決まります。

明日のブログの更新が楽しみです!(笑)

試合が終わるころには他のカテゴリーの選手はいなくなっており、選手間の交流の場であるフレンドシップナイトが始まる時間が過ぎています。会場に行くとやはりすでに始まっていました。

今年は大人も自由に参加可能

用意してきた缶バッジやお菓子を交換し、写真を撮ったりアクティビティをしながら過ごします。これは国際大会ならではの時間で、チームメンバーも慣れてくると積極的に他の選手たちに声をかけて回るようになっていました。

ついでに私もなんやかんやと交換した結果がこちら。

やはり缶バッジが人気でした

また、ちょうどドルトムントの町ではクリスマスマーケットが開催されていましたので、フレンドシップナイトは少し早めに切り上げて、チームのみんなで遊びに行ってきました。
本来はもう少し遅い時期に始まるそうなんですが、コロナウイルスの影響で久しぶりの開催となり、人が集まりすぎないように早めに開催されているとのこと。
ただ、本来の開催期間になるまでは、クリスマスツリーは点灯されていないそうです。

広すぎて回り切れない

せっかくドイツまで来たのですから競技漬けになるのではなく、大会を通して国際的な感覚を肌で感じることが大事です。たとえば、食事の列に並ぶこと一つをとっても日本で住んでいるだけでは経験できないアクシデントが多発します。
そんな何気ないところからも、日本と外国の違い、日本の良いところ悪いところ、自分なりに判断してこの先の人生にプラスになってもらえればと思います。

明日は競技最終日。ベスト4に残れるだけでも本当にすごいことだと思いますので、最後まで悔いなくやり切って欲しいですね。

若田