WRO2022ドイツ国際大会リポート(競技初日)

今日からいよいよ会場に入って競技のはじまりです。初日は練習&調整のみです。審判とコーチのミーティングや、練習試合1試合が組まれています。スタッフも選手も、明日以降の本番に備える感じですね。

メイン会場にはロボスポーツ以外にも、ロボミッション(エキスパート)競技も入っています。フューチャーイノベーターは少し歩いた会場ですので、わりと全体を見て回りやすいです。

ロボットに国旗をつけるのはお約束

午前中の調整が終わって、ロボットの車検を行います。今回のロボットは浜松全国大会から2台とも新規で制作し、きちんと20cm以内には収まっているものの、ギリギリで作っているので車検のやり方次第で厳しめに検査されると、改善が必要かなと思っていましたが、実際には・・・

おわかりいただけただろうか・・・

木の板を数枚組み合わせて置いて、サイズチェックを行っていました。国内だとアクリルのボックスできっちりチェックしているので、ドイツではこの辺りはゆるめです。

それでも違反サイズのロボットがあったりで、結局全体の車検を終えるには30分以上時間がかかっていました。まあロボットの台数が2台ずつなんでチーム数の倍の時間がかかってしまいますしね。

ドイツ代表との対戦

いよいよ練習試合なんですが、実はまだこの日は全チームが揃っていなくて、急遽2試合の練習試合を行うことに。1試合目はUAEと対戦しましたが、まだプログラムが仕上がっていないのかほとんど動作することなく試合終了。

次に開催国ドイツとの対戦。サッカーワールドカップの前哨戦です!(勝手な盛り上がり)結果はこちらもまだ万全ではなかったようでストレート勝ち。ただし、こちらの調整不足も見えてきたので明日はその辺りを改善ポイントにするようです。

今日の様子では台湾とマレーシア(だったかな?)が仕上がっている感じでした。まだ今年始まったばかりの競技ですので、各国模索中という感じですね。日本チームは西日本大会、全国大会とステップを踏んだ経験のおかげで、徐々にロボットを仕上げていくことができたのがよかったと思います。

盛り上がってまいりました

練習試合終了後は、地元サッカーチーム「ボルシア・ドルトムント」の本拠地ジグナル・イドゥナパルクに徒歩移動して、ウェルカムアクティビティが行われました。ドルトムントと言えば、元日本代表の香川真司選手が大活躍したチームです。

個人的には盛り上がり最高潮!

これぞ国際大会

その後は再び会場に移動し、開会式が行われました。各国が順番に呼び出され国旗を掲げる瞬間は、またここに来るぞ!って気持ちになります。始まったばかりでなんか変な感想ですが。

時間的には過密ではなかったですが、あれもこれもあって私もチームもややお疲れ気味。クリスマスマーケットが近くで始まっているようですが、今日はしっかり休んで明日からの本番に備えることにしました。

試合では実力だけではなく「運」の要素も含まれる競技ですので、どんなことが起こるか分かりませんが、ベストを尽くして、何より楽しく明日の競技に挑んでもらえれば嬉しいです。

若田

WRO2022ドイツ国際大会リポート(到着編)

15時間のフライトの後、フランクフルトに降り立ちました。ここからは会場のあるドルトムントまでバスで移動になります。ホテルは会場周辺ですので、バスで3時間半ぐらいの行程になります。

ずっと座りっぱなしで、さらにまたバスに座っての長い移動になるので、だいぶ疲れも来ていますが飛行機内であまり寝なかった分、バスではウトウトしているうちに到着。結局ホテルに到着したのは夜の10時半ごろでした。

ようやく一息つけます。
ハンガリーの時は大学寮のようなところでしたが、今回は一般のホテルに宿泊ですので、普段通りとはいきませんが比較的快適に過ごせそうです。

明日は朝から競技会場入りして、チームは練習ラウンドを行い、ウェルカムアクティビティ、開会式と続きます。競技をがんばるのももちろんですが、お祭り的な部分もありますので、せっかくの国際大会ですから存分に楽しんでほしいですね。

若田

初日は軽めの晩ごはん。洋ナシをむく手段が・・・

WRO2022ドイツ国際大会リポート(出発編)

いよいよ出発当日です。ロボット機材等は問題なく保安検査を通過しました。日本選手団の選手やコーチの皆さんと顔を合わせると、少しホッとした気持ちになりますね。

これからドイツのフランクフルトへ向けて15時間のフライトになります。そこからはバスでドルトムントまで移動。長時間の移動になるので、体調を崩さないよう気を付けていかなければなりません。

次の更新はホテルに着いてからになると思います。

それでは、行ってまいります!

若田

WRO2022ドイツ国際大会リポート(準備編)

WROの国際大会が3年ぶりにリアル開催されることになりました。プログラボからは今年度から新たに始まった、ロボスポーツ部門のダブルテニス競技で、チーム「ちゃんぽん(CHAN-PON)」が、ドイツ・ドルトムントで開催される国際大会へ出場することとなりました。

昨年まではフットボール競技として開催されたいたカテゴリーが一新され、このロボスポーツ部門となったのですが、ピンポン玉を使ったり、AIカメラで認識を行ったりと、子ども達にとっても挑戦しがいのある競技内容になっています。

2019年にハンガリー国際大会に出場し、それから3年経ってますので、過去の記事を見返したりもしながら準備を進めてきました。まずは準備編として備忘もこめて出国前に書き残しておきます。

■コロナ対策

あの時から大きく変わったのは、やはり新型コロナウイルスに関することです。現時点でもまだまだ世界中に影響を及ぼしていますが、渡航手続きから現地での対応まで、様々な面でコロナ対応を求められます。

ドイツ入国時には入国規制が緩和されているため、特に証明書等は必要ありませんが、帰国する際のドイツ出国時には、ワクチンを3回接種済みの接種証明書か、出国72時間前の検査陰性証明書の提示が必要となります。接種証明書は自治体で発行、もしくはマイナンバーカードがあれば接種証明アプリで即時発行できます。

ドイツでは公共交通機関ではFFP2(N95相当)のマスクの着用が義務づけられ、競技会場でも推奨されています。まだ実際に現地に到着していないので競技会場の様子などは分かりませんが、競技中もいろいろと気を配りながらになるでしょう。

とにかく皆が無事に帰国できることを願うばかりです。

■機材

今回は全カテゴリーでロボットは組み立て済みのものを持ち込んで良いのですが、元々ロボスポーツは組み立て済みの持ち込みで良いルールでしたので、運搬方法をどうするか考えました。ロボットはホームセンターで販売されているコンテナケースがちょうど良さそうでしたので、少しロボットをバラした状態で2台を収納。(ロボスポーツは20x20x20cmサイズのロボットを2台使います)

予備パーツもホームセンターで購入したパーツケースに入れていくことにしました。ロボットのコンテナケースはちょうど機内持ち込みができるカバンに入るサイズで、いい感じに運搬できそう。パーツケースも写真のようにSPIKEハブがちょうど収まる、ぴったりのものが見つかりました。

予備パーツは基本的に破損したときの予備の考え方ですが、これだけ入れてもまだ、やっぱりタイヤはあと2コ入れておいたらよかった・・・とか、思ってしまいます。

ロボットに使っていないパーツもいろいろ入れたけどキリがないですね

現地のコンセントはCタイプのプラグでいけるそうなので、ハンガリーの時のものがそのまま使えます。ただ今回はSPIKEを使っているので充電器関係は、USBタイプで一度に4つまで挿せるやつを購入しました。予備本体も充電しておけます。

盗難防止の意味も込めて、チームのネームステッカーもそれぞれの機材に貼っておきます。今回のチーム名は国内ではちゃんぽん、海外ではCHAN-PONの表記です。
チーム名をつけるときは、いつ国際大会に行ってもいいような名前にしておきましょう。

中央のプラグのRobotTKTは前回のなごり

■身の回り品

2019年のハンガリーの思い出と言えば、やはり食事が合わなかったことです。今回はそれを踏まえて、お菓子やみそ汁、緑茶など、けっこう多めにカバンに詰め込みました。お菓子なんかは、あまりそうなら他のチームとのグッズ交換で使ったりもできますし。

グッズ交換で必要となる缶バッジも200個制作しました。また、競技会場は20℃ぐらいに設定されているそうなんですが、代表チームTシャツだけでは心もとないのと、競技ではオレンジ色のピンポン玉を使用する関係上、AIカメラで色認識する際にオレンジ色の服はクレームの元になりそう。そこでチームウェアとして、ユニクロのセール品に、日本国旗のワッペンを縫い付けた、特性ユニフォームを制作!(WRO Japanからは許可を得ています)
けっこう海外チームはこういった揃いのジャージを着ていたりしてます。

本物のオリンピック選手みたいと好評

出発は明日11月16日の午前中です。本日15日は明日の時間の関係上、成田で前泊をしてからになります。帰国は来週の月曜日になりますので、まるまる1週間の旅となります。

はじめての競技で海外チームがどんなロボットを作ってくるのかとても楽しみですし、そこで見て感じたことをプログラボだけでなく、国内のロボスポーツ競技発展のためにもたくさん持ち帰ってこようと思います。

若田

プログラボカップ ミドル競技に挑戦!2022

子ども向けロボットプログラミング教室プログラボのブログ担当です!

自律型ロボットによる国際的なロボットコンテスト【WRO】。日本中・世界中の子どもたちが各々ロボットを製作し、プログラムにより自動制御する技術を競うコンテストで 、もちろん、プログラボでもWRO全国大会・世界大会を目指して、努力を重ねる生徒がたくさんいます。
またこれとは別に、プログラボでは独自のロボットコンテスト【プログラボカップ】を開催しており、授業の中でこちらに取り組む生徒もたくさんいます。

生徒さんだけのものにするのはもったいない!ということで、ブログ担当の私も、昨年に引き続き、プログラボカップのミドル競技部門のルールで競技に挑戦してみました。

【プログラボカップ・ミドル競技】今年のテーマは、森林の再生です。
(毎年、SDGsの視点が競技ルールに反映されています。)

【START&FINISHゾーン】から出発し、抽選で黄色か青のどちらかの枠内に置かれた【苗木】ブロックをブロック壁に囲われた【苗木設置エリア】へ運搬するのが1つ目ミッションです。また【切り株】ブロックを枠外へ出すか、【START&FINISHゾーン】へ運搬するのがもう1つのミッションです。

さて、今年はちょっと変わったロボットで挑戦してみよう!ということで、よく見かけるクルマ型ロボット(?)ではなく、顔や手が付いているヒト型ロボットを制作しました。

重心が高く、ふらふらと安定せず、ゆっくりしか移動できませんでした。。。

それでは、競技の様子をご覧ください!

ただ、「キット1 箱のみを使用してロボットを制作する」とルールが定められていますが、今回私が制作したロボットは、キットに入っていないパーツをいくつも使っていますので、明らかにルール違反です。
よい子は決してマネしないで下さい!