西宮市長を表敬訪問

WRO2019ハンガリー国際大会に出場するロボットTKTの二人が、9月18日に西宮市長を表敬訪問しました。今年のWRO Japan決勝大会は西宮市の関西学院大学にて行われ、その際、西宮市の 石井市長も来られて競技の様子を見ていただきました。

プログラボからWROの世界大会へ出場するのは今回が初めてのことで、 WRO兵庫予選会 から の出場も初めてです。二人は大人に囲まれて終始緊張した様子でしたが、ロボットプログラミングを通していろいろな経験ができ、良い思い出になってくれたことでしょう。

WRO2019決勝大会(夙川校)

プログラボ夙川の若田です。
2016年からプログラボとしてWROに参加を始め、今年で4年目の参加となりました。夙川校では毎年兵庫地区予選会に参加しており、毎年代表チームがJapan決勝大会に出場しています。

今年は小学生、中学生、高校生から6チームが兵庫予選会を勝ち抜き、Japan決勝大会に駒を進めました。今年は夙川校にとっては地元である西宮市での開催でもあったので、例年のようにロボット機材を持って長距離移動がなく、子ども達も当日の朝に教室に集合して皆でそろって移動ができるなど、地元で開催できることの喜びとありがたさをひしひしと感じました。毎年西宮でやってほしいぐらい。

会場についてからは私達コーチができることは何もありません。子ども達がそれぞれ自分達のベストが出せるように祈るだけです(本当に祈るぐらいしかできないのです!)。

エキスパート競技では例年だいたい3位以内に入れば国際大会への派遣が決まります。得点だけではなく競技の内容も問われますので、たとえば優勝したとしても得点が低ければ派遣無しもありえます。プログラボからはまだ国際大会への派遣はこれまでなかったので、今年こそなんとか・・・と結局祈るしかないのですが、子ども達の様子を見守っておりました。

今年は参加チームのレベルが高く、競技内容のレベルとともに、子ども達のレベルも格段に高まってきているのを感じました。満点は当たり前で、当日発表されるサプライズルールにも対応して満点を取らないと表彰台は無理と言うレベルです。大変です。

中でも中学生エキスパートに出場した「ロボットTKT」は、昨年は小学生で決勝大会に出場し、今年は中学生になって2年連続の決勝大会への参加です。昨年はほんの1mmのロボットのずれで、ブロックのオブジェクト回収に失敗してしまったので、今年は多少ずれても大丈夫なロボット制作を目指して取り組んできました。

兵庫予選会の様子

兵庫予選会では優勝したものの、ロボットが途中で停止したりと問題が多かったため、兵庫予選会が終わってから1ヶ月弱の期間でロボットを作り直しての挑戦です。実は同じ夙川校から兵庫予選会に参加した、別のチームのロボットアームの方が機能的によかったと感じていたそうで、そのチームのロボットを参考にして作り直していました。同じ教室内でこういった高め合いができるのがいいですね。

夏休みは毎日のように午前の学校の部活が終わってからは夜までロボット漬けの日々。私もそれに付き合う日々ではあったのですが、基本的にはチームにまかせていましたので、小学生達のチームを見ることを中心に夏休みは過ごしていました。

夏休みも終盤に差し掛かり、どのオブジェクトのパターンでも2分以内に満点は取れるような状態になっていましたが、急にロボットがずれはじめることがあったり、不安定な部分が出てきたりもして、それに対応するために細かな調整を重ねていきました。

しかし、最終調整の段階になってロボットの挙動が不安定になり、なんと8月25日の本番当日の朝早めに集まって、ぎりぎりまで教室で調整して出発寸前にロボットを分解して会場へ向かうという、地元開催ならではのメリットも活かしつつ本番に挑みました。

1回目の競技ではサプライズも成功しゴールもばっちり決まった!かと思ったら何やら審判と話をしていて、ちょっと肩を落としぎみに戻って行ったので満点ではなかったようでした。後で聞けば、ゼロコンマ数秒だけタイムが2分をオーバーしていたらしく、ゴールとサプライズのポイントが獲得できていなかったそうです。

昨年は1mmのずれに泣き、今年はゼロコンマ数秒に泣くのか・・・と思いましたが、2回目の競技がまだ残っています。しかし他に満点を出しているチームがいたので、3位以内に入るには満点は絶対に必要です。朝からずっと祈りっぱなしですが、最後の最後の祈りタイム。2回目の競技も観客席から見ていると最後のゴールができたのか良く分からなかったので、結局表彰の結果を見るまではいったい何位なのか分からない状態に。

不安でドキドキしながら表彰を迎え、3位入賞と国際大会への派遣も決まりました!祈りが通じた!

長かった夏休みも終わり、次は11月のハンガリー国際大会に向けて、また新たなチャレンジの始まりです。現在はまたロボットを作り変えている途中ですが、子ども達がどこまで自分達の力でやれるのか本当に楽しみです。

ボール磨きマシーン

夙川校アドバンスト2コース 2018年度制作作品
アドバンスト2コースの中学生が作った作品です。マインドストームEV3に付属している金属製のボールのパーツが、ほこりで度々汚れてしまうので、ボールを磨くためのロボットを作ってくれました。

プログラムを実行すると、ボールの供給から、磨き、仕上げ拭き、排出、まで自動で行われるようにプログラムされています。EV3のインテリジェントブロック1つで使えるモーターは4つまでですので、
・タイヤの回転
・左右の送り
・ボールの供給
・磨くための布の押し付け
それぞれにモーターを割り当てています。
そのためボールの供給台の回転(逃がし)機構のために、歯車を使って、布の押し付けの動力と連動するようになっています。

布にはウェットティッシュを使って押し当てているので、埃汚れ程度ならきれいになります。さすがに錆びついた汚れは無理ですが・・・。元々はWRO用のロボットに使っているものをメンテナンスするために作られたのですが、競技用ロボットでは金属ボールは走行が不安定になるため、結局あまり使うことはありませんでした。

実用的なものを作るのは、身の回りの問題解決に直結しますし、ロボット教材で実際に使える道具を作るのも良い経験になったと思います。

ビー玉アスレチック

夙川校アドバンスト2クラス 2018年度制作作品
アドバンスト2クラスでは10月~12月にかけて、数名のチームに分かれて自由制作を行います。チームごとに作りたい作品を決めて、役割分担をして3ヶ月をかけて一つの作品を仕上げ、最後に発表資料を作ってそれぞれの作品の発表を行います。

この作品は、2年生~4年生までの5人で制作しました。ビー玉がうまく転がるように角度や傾斜を微調整したり、センサーにうまく反応するように何度も繰り返しテストを行って仕上げています。

9月にはmicro:bitの授業をしていますので、スタートとゴール地点に利用しています。いろいろな機器を組み合わせ、チームメンバーそれぞれで作ったものを組み合わせて一つの大きな作品を制作することで、様々な学びが得られました。