失敗は成功の・・・

子ども向けロボットプログラミング教室プログラボ北大路のえもりです。
スタンダード2コース、これまで4月ロボットで火星へ行って、火星の石を地球に持ち帰る、5月「火星に着陸した探査機が障害物を避けながら、途中で火星の石を採取する」の2つのミッションをご紹介しましたが、いよいよ6月は火星シリーズの最終ミッション

火星の電車“火星ライナー”で環状線を一周する

に挑戦しました。
※追加のミッションとして、最後から1つ手前の駅にいる駅員さんを、青い車庫に連れて行くというものにも挑みました。

ロボット競技で最も大事な技術の1つ、【ライントレース】のプログラミング学び、それを用いたミッションとなります。
ライントレースとは、白い床に黒い線を引いて、下向きに付けたカラーセンサーでその黒線を探し、辿りながらすすむ技術です。

成功するとこんな感じです!

駅員さんを車庫に連れて行くのに改造が必要で、これまで2か月の経験を活かして、各自が考えて改造しました。
みんなのアイデアを、いくつか見てみましょう!

車体の右側に腕を拡げるような改造が一般的でした。
ただ、それだけだと曲がって車庫に入る時に、せっかく運んだ駅員さんをタイヤで踏んでしまう場合があるので、タイヤのガードを付けたのがポイントです。

ものすごくシンプルな改造です。(これを考えた生徒さんは、いつも必要最小限のシンプルなものを考えてくれます。)
1本の棒(シャフト)が駅員さんを運ぶアームとタイヤのガードの両方を兼ねています。

アームを後方に付けるアイデアです。
タイヤの後ろで運ぶので、これで駅員さんがタイヤに踏まれてしまうことは無くなりそうです。

一方、車体の前方にアームを付けるアイデアです。
装飾性もあって、ミサイルやレーダー?がついていたり・・・
ブルドーザーの様に押す部分につけたギザギザ、これが引っ掛かりになって、駅員さんを落としにくく、いい仕事をしてくれていました。

意外と思い付かない、アームを斜めにするアイデア。
斜めにすることによって駅員さんを内側に寄せて、しっかり運ぶことができると、本人も競技後のプレゼンテーションで発表してくれました。

ここまでのミッションでいっぱい失敗しましたが、このミッションが上手くいって、自信を付けた生徒が多かったように思います。
「失敗を恐れないで挑戦する気持ち」に、少しでもつながればと期待しています。

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スタンダード2 2か月目のミッション

子ども向けロボットプログラミング教室プログラボ北大路のえもりです。
スタンダード2コース、前回ご紹介した4月のミッションロボットで火星へ行って、火星の石を地球に持ち帰るに引き続き、5月は

火星に着陸した探査機が障害物を避けながら、途中で火星の石を採取する

というものに挑戦し、授業の3回目、最後に競技会を行いました。

4月は何もアイテムを持たない状態でのロボットの移動でしたが、5月は「タッチセンサー」「超音波センサー」というアイテムを取り付けて、うまく障害物を避けて進みます。

【壁ドン!!大作戦!!】も浸透してきた様子です。
また、どうやったら石を採取できる(落とすことができる)か、それぞれ考えてロボットの改造もしました。

それでは、みんなの激闘の結果をどうぞ!

アームの位置がちょっとズレてた。。。
石を採取できた(落とせた)だけでも全然OK!
石を落としてゴールができた1
石を落としてゴールができた2
石をゴールに(ギリギリ)運べた♪
石をゴールにバッチリ運べた!!

パーフェクトでの成功者、4月は1人でしたが、5月は3人という結果でした。

さて、スタンダード2のクラスも4月に始まり2か月が経ちました。
実はこの1~2か月の頃に少しやる気を無くしてしまったり、気持ちが落ち着かなくなったりしてしまう生徒さんが、そこそこおられます。

その理由、例えば、
・昨年度のスタンダード1では50分だったのが90分に延びて、体力的にしんどい。
・スタンダード1ではロボットを自由に作ったり動かしたりする部分が多かったが、今年は自由でなくなった気がする。
・練習で失敗を繰り返すことになったり、本番でも成功・失敗の結果が目に見えやすく、悲しい気持ちになる。
・学校の学年が上がって、そもそも忙しくなったり、気がかりがあったりする。

いろいろ考えられますが・・・『五月病』と言ってしまうとそうなのかもしれませんが・・・はっきりした理由が本人にも、周囲にもわからないこともよくあります。
何にしても大人が思う以上に、こういうミッションが子どもにとってストレスになっている場合があるようです。

あまり成功・失敗を厳しくしすぎないようにし、背中を押す一方ではなく時にはやる気になるのを待ってみたり・・・と気を付けていますが・・・

そう言えば、去年も同じように落ち着かない生徒さんがおられました。1年経って、失敗を繰り返すことやミッションに立ち向かうことに慣れてきたのか、今はそこそこ楽しく(?)取り組んでくれているようです。

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スタンダード2コース 最初の火星のミッション

子ども向けロボットプログラミング教室プログラボ北大路のえもりです。
4月からスタートしたスタンダード2コース、最初のミッションとして、

「ロボットで火星へ行って、火星の石を地球に持ち帰る」

というものに挑戦し、4月の授業の3回目、最後に競技会を行いました。

ロボットの移動ルートをプログラムし、壁に当たらないように調整しながら目的地を目指します。
このミッション、プログラム自体は順番に動かすだけでやや単純な印象ですが、センサー類で制御できないので、実はかなりの激ムズミッションです。
(過去には上手くいかなくて泣いてしまう子も・・・)

また、さっきまで上手くいっていても、少しでもスタート位置がズレたり、ロボットが床で滑ったりすると、こんな感じで、壁に激突してしまいます。

ここで使える技はたぶん1つだけ、その名も【壁ドン!!大作戦!!
壁にわざとぶつかることで、直進距離を調整し、車体をまっすぐに立て直し、少し目的地に行きやすくする作戦です。
ですが、この技、壁にぶつからないように調整しているのに、わざと壁にぶつかるという矛盾を孕んでいて、いくら勧めてもなかなか子どもたちには伝わりません。

調整中・練習中、何度も失敗するので、途中でイヤになりそうな生徒もいましたが、私が心配していたよりは、みんな頑張ってトライしてくれました。
(ただ、どうしても上手くいかなくて、結局、競技会本番は「出場拒否!」という生徒も少しだけいましたが・・・)

さて競技会の結果ですが、火星の石をみごと地球に持ち帰り、ミッションコンプリートした子が1人、そして、あと一歩、すごく惜しかった子が1人。あとの子たちは概ね火星までは行けたけど地球には帰還できず、という感じでした。

この後、5月・6月も火星をテーマにしたミッションが続きます。
その中で少しずつセンサーを使って制御する方法・プログラムを学びます。
その様子も、またご紹介できたらと思います。

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最終の『火星開拓』のミッション&プレゼンテーション

子ども向けロボットプログラミング教室プログラボ北大路のえもりです。
4月からスタートしたスタンダード2コースも今年度の終盤を迎え、最後にミッション&プレゼンテーションの課題に入りました。

その名も「火星開拓 phase1」。
年度の前半は、地球から火星に向かい火星を探索し火星に鉄道を通しましたので、その締めくくりとして、火星を開拓して畑(や町)を作るというイメージで、開拓の予定地を邪魔する「岩」に見立てたブロックを指定のエリアへ運びながら、ゴールへ移動するようなロボットミッションです。

それぞれが作戦を練り、作戦に合わせたプログラミングとアームを考えます。
これまでに取り組んだ内容を思い出し、「いろいろなアイデアを出して、それを実現する」というのが、最大のテーマかなと思います。

例えばこんなふうにミッションをクリアしてくれました。

また、プレゼンテーションソフトを使って、ミッションの内容やルールを説明したり、自分がどんな工夫をしたのかなどを発表してもらいました。

イラストと文章で分かりやすく説明
文字の入力が得意じゃなければイラストを多用したり、
写真で説明したり。
絵が得意な生徒は自分でイラストを作成
大人顔負けの発表をしてくれた生徒もいました。
ユニークなオリジナルの設定を考えてくれた生徒も。

最終日、ミッションやプレゼンテーションまでの残り時間を何度もアナウンスしたりして、あえて緊張するように演出してみました。
みんな「全然ドキドキしない!」と言っていたのに、いざ本番となるとやっぱり緊張している様子も見られました。

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トレース&キャッチは「いっぱい失敗しよう」の練習

子ども向けロボットプログラミング教室プログラボ北大路のえもりです。
1月のスタンダード2コースでは、「トレース&キャッチ」というミニ競技に取り組みました。

まずは、白い紙に引かれた黒いラインをトレースして(たどって)進みます。ということで、夏休み前に取り組んで以来、久々にライントレースという技術を用いることになります。(忘れていた内容も、少しずつ思い出してきました。)
そして、その先にはボールが置いてあり、これをキャッチして(つかんで)、決められたエリアに運び入れ、最後はスタート地点に戻ってきます。

北大路校では4つのレベルを設定し、順番にクリアを目指しました。

<レベル1>
レベル1は前方左手、ボールの置かれた位置から近いところにある枠の中に、ボールを運び入れます。
実は、レベル1が最も時間がかかります。キャッチする方法、その後にボールを運ぶ動きの調整、戻り方など、順番にステップを経てクリアを目指します。


この生徒さんは、ボールをアームで抱え込んでつかむタイプです。アームの下から落としてしまわないようにサポートを付ける改造をしています。
また、方向転換して一気にスタートへ戻ってきます。

<レベル2>
レベル2は、前方右手のコップの中にボールを運び入れます。
コップが小さいので、気持ち的に「難しそう」と思って、あきらめてしまいがちですが、やってみると、レベル1のプログラムの曲がる方向を逆にしたり、少し調整するだけでクリアできる場合があります。
自分が作ったプログラムと実際の動きのどこがどこなのか、を理解することがクリアへのポイントです。

この生徒さんは、かなりの慎重派。動きをゆっくりにして失敗しないように気を付けています。
ボールのつかみ方は先ほどの生徒さんと似ていますが、ちょうどボールがつかみやすいところにアームを増やしました。これでしっかりつかめます。
スタート地点への戻り方もライントレースを使う作戦です。

<レベル3>
レベル3はスタート地点に近い場所までボールを運び、枠の中にボールを入れます。
運ぶ距離が長いので、落とさないようしっかりつかむ必要があります。
ポイントは、つかんで戻ってくる際に、できるだけ誤差を小さく、確実に枠に近づくこと。そのためには、壁ドン(壁に当たって体制を整える)やセンサーをうまく使うとよく、つまり、ライントレースで戻るのがとても有利です。

この生徒さん、ボールをキャッチするのはアームの指先です。が、レンガに当たって停止した後、そのままアームを動かしても指先にちょうど合わないので、少しバックしてうまく合うように調整しました。

<レベル4>
レベル4はスタート地点に近くのコップの中にボールを運び入れます。

レベル4まで到達できる生徒はそんなに多くなく、どちらかというと、レベル1や2で終わってしまうことも多いです。
というのも、最初のうちは失敗を何度も繰り返すのですが、これに心を乱され、チャレンジが怖くなったり、あきらめてしまったり・・・
今回の競技は「いっぱい失敗しよう」の練習、という側面もあるのかなと思います。

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