WRO2022ドイツ国際大会リポート(到着編)

15時間のフライトの後、フランクフルトに降り立ちました。ここからは会場のあるドルトムントまでバスで移動になります。ホテルは会場周辺ですので、バスで3時間半ぐらいの行程になります。

ずっと座りっぱなしで、さらにまたバスに座っての長い移動になるので、だいぶ疲れも来ていますが飛行機内であまり寝なかった分、バスではウトウトしているうちに到着。結局ホテルに到着したのは夜の10時半ごろでした。

ようやく一息つけます。
ハンガリーの時は大学寮のようなところでしたが、今回は一般のホテルに宿泊ですので、普段通りとはいきませんが比較的快適に過ごせそうです。

明日は朝から競技会場入りして、チームは練習ラウンドを行い、ウェルカムアクティビティ、開会式と続きます。競技をがんばるのももちろんですが、お祭り的な部分もありますので、せっかくの国際大会ですから存分に楽しんでほしいですね。

若田

初日は軽めの晩ごはん。洋ナシをむく手段が・・・

WRO2022ドイツ国際大会リポート(出発編)

いよいよ出発当日です。ロボット機材等は問題なく保安検査を通過しました。日本選手団の選手やコーチの皆さんと顔を合わせると、少しホッとした気持ちになりますね。

これからドイツのフランクフルトへ向けて15時間のフライトになります。そこからはバスでドルトムントまで移動。長時間の移動になるので、体調を崩さないよう気を付けていかなければなりません。

次の更新はホテルに着いてからになると思います。

それでは、行ってまいります!

若田

WRO2022ドイツ国際大会リポート(準備編)

WROの国際大会が3年ぶりにリアル開催されることになりました。プログラボからは今年度から新たに始まった、ロボスポーツ部門のダブルテニス競技で、チーム「ちゃんぽん(CHAN-PON)」が、ドイツ・ドルトムントで開催される国際大会へ出場することとなりました。

昨年まではフットボール競技として開催されたいたカテゴリーが一新され、このロボスポーツ部門となったのですが、ピンポン玉を使ったり、AIカメラで認識を行ったりと、子ども達にとっても挑戦しがいのある競技内容になっています。

2019年にハンガリー国際大会に出場し、それから3年経ってますので、過去の記事を見返したりもしながら準備を進めてきました。まずは準備編として備忘もこめて出国前に書き残しておきます。

■コロナ対策

あの時から大きく変わったのは、やはり新型コロナウイルスに関することです。現時点でもまだまだ世界中に影響を及ぼしていますが、渡航手続きから現地での対応まで、様々な面でコロナ対応を求められます。

ドイツ入国時には入国規制が緩和されているため、特に証明書等は必要ありませんが、帰国する際のドイツ出国時には、ワクチンを3回接種済みの接種証明書か、出国72時間前の検査陰性証明書の提示が必要となります。接種証明書は自治体で発行、もしくはマイナンバーカードがあれば接種証明アプリで即時発行できます。

ドイツでは公共交通機関ではFFP2(N95相当)のマスクの着用が義務づけられ、競技会場でも推奨されています。まだ実際に現地に到着していないので競技会場の様子などは分かりませんが、競技中もいろいろと気を配りながらになるでしょう。

とにかく皆が無事に帰国できることを願うばかりです。

■機材

今回は全カテゴリーでロボットは組み立て済みのものを持ち込んで良いのですが、元々ロボスポーツは組み立て済みの持ち込みで良いルールでしたので、運搬方法をどうするか考えました。ロボットはホームセンターで販売されているコンテナケースがちょうど良さそうでしたので、少しロボットをバラした状態で2台を収納。(ロボスポーツは20x20x20cmサイズのロボットを2台使います)

予備パーツもホームセンターで購入したパーツケースに入れていくことにしました。ロボットのコンテナケースはちょうど機内持ち込みができるカバンに入るサイズで、いい感じに運搬できそう。パーツケースも写真のようにSPIKEハブがちょうど収まる、ぴったりのものが見つかりました。

予備パーツは基本的に破損したときの予備の考え方ですが、これだけ入れてもまだ、やっぱりタイヤはあと2コ入れておいたらよかった・・・とか、思ってしまいます。

ロボットに使っていないパーツもいろいろ入れたけどキリがないですね

現地のコンセントはCタイプのプラグでいけるそうなので、ハンガリーの時のものがそのまま使えます。ただ今回はSPIKEを使っているので充電器関係は、USBタイプで一度に4つまで挿せるやつを購入しました。予備本体も充電しておけます。

盗難防止の意味も込めて、チームのネームステッカーもそれぞれの機材に貼っておきます。今回のチーム名は国内ではちゃんぽん、海外ではCHAN-PONの表記です。
チーム名をつけるときは、いつ国際大会に行ってもいいような名前にしておきましょう。

中央のプラグのRobotTKTは前回のなごり

■身の回り品

2019年のハンガリーの思い出と言えば、やはり食事が合わなかったことです。今回はそれを踏まえて、お菓子やみそ汁、緑茶など、けっこう多めにカバンに詰め込みました。お菓子なんかは、あまりそうなら他のチームとのグッズ交換で使ったりもできますし。

グッズ交換で必要となる缶バッジも200個制作しました。また、競技会場は20℃ぐらいに設定されているそうなんですが、代表チームTシャツだけでは心もとないのと、競技ではオレンジ色のピンポン玉を使用する関係上、AIカメラで色認識する際にオレンジ色の服はクレームの元になりそう。そこでチームウェアとして、ユニクロのセール品に、日本国旗のワッペンを縫い付けた、特性ユニフォームを制作!(WRO Japanからは許可を得ています)
けっこう海外チームはこういった揃いのジャージを着ていたりしてます。

本物のオリンピック選手みたいと好評

出発は明日11月16日の午前中です。本日15日は明日の時間の関係上、成田で前泊をしてからになります。帰国は来週の月曜日になりますので、まるまる1週間の旅となります。

はじめての競技で海外チームがどんなロボットを作ってくるのかとても楽しみですし、そこで見て感じたことをプログラボだけでなく、国内のロボスポーツ競技発展のためにもたくさん持ち帰ってこようと思います。

若田

チーム競技の難しさ(と楽しさ)

子ども向けロボットプログラミング教室プログラボ北大路のえもりです。
スタンダード2アドバンスト1アドバンスト2の各クラス、7月にはロボット競技のミッションを行いました。

京都エリア3教室(四条烏丸・洛西口・北大路)では、WRO(=World Robot Olympiad)という競技会のルールに沿った内容で基本取り組んでおり、スタンダード2では『ベーシック競技』、アドバンスト1では『ミドル競技』、アドバンスト2以上は『エキスパート競技』を行います。(エキスパート競技は、さらに小学生。中学生、高校生とカテゴリーごとに競技の内容が異なります。)

さて、ここでポイントになってくるのが、(基本的には)チームで取り組むということ。普段の授業では一人一人でロボットやプログラミングを行っていますが、この時期だけは、2~3人でチームを組んで競技に挑戦します。
普段、同じクラスで顔を合わせてはいても、そこまで会話をしたことがない(性格もあまり知らない)同士が、協力したり分担したりして進めていかなくてはならず、その時点で実力を100%発揮しにくい環境に置かれることになります。

あくまで私見ですが、見ていると、チームが何パターンかに分類できそうです。

<パターンA>
概ね同じようなスキルとテンションのメンバーで、意見を交わしたり、交代したり、分担したりしながら取り組めるパターン。比較的楽しく進められることが多い。
ただし、思った以上の結果につながることもあれば、「楽しい」が勝ってしまったり、逆に遠慮し合ったりして、全然進まないということもありうる。

<パターンB>
チームどちらかのスキルやテンションが勝っていて、もう一方はそれを尊重してサポートに回ったり、追いかけてついていったり、というパターン。サポートする子は平和主義な性格なのかも。
比較的結果が出やすいので、二人とも満足度が高いことが多いが、そのうちサポートすることが無くなって飽きてしまうという場合も。

<パターンC>
チームの一方にチーム競技へのやる気があまり無く(あるいは、エンジンのかかりが遅くてやる気が無いように見え)、仕方なくもう一人だけが取り組むことになるパターン。
どういう作戦でどういうプログラムをしているか相方はあまり把握できておらず、途中で上手くいかなくなったりして悩んでも、相方が助けてくれることも基本無いので、結局、雰囲気に流され一緒に(別々に)遊んでしまったりして、ちょっと進んでは止まり、を繰り返しがち。

<パターンD>
お互いにやりたい気持ちが強く、意見がぶつかるパターン。そして、ロボットやプログラムを勝手に変えたり変えられたりしてストレスが溜まる。
ただ、2人とも結果を重視していることが多く、上手くいきだすとチームの気持ちがまとまることもある。(逆に結果が出ないと、つい相手に当たってしまい、ケンカになる。)

もちろん、そんなに単純ではなく、もっといろいろなパターンがあるでしょうし、チームメイトとの関係が途中で変化していく場合もあります。例えば、相手に合わせて、意図的に自分が引く、サポートに回る、逆にやる気のない相方をひっぱる、自分が矢面に立つ、というのをすることになる子もいます。

大人になっても、いろいろな相手と、いろいろな環境でチームワークをする機会が出てくると思いますが、思い通りに行くことばかりではありません。
まずはチーム競技を通して「自分を知る」「相手を知る」ということにつながればいいのかなと、そして、 直接的ではないとしても、大人になった時、今回の経験が何かの役に立ってくれると嬉しいです。

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WROミドル競技 何とかここまで・・・

子ども向けロボットプログラミング教室プログラボ北大路のえもりです。
アドバンスト1のクラスでの、ロボット競技大会に向けての取り組みの続報です。

前回の記事で、ロボットを作り直すことになったことをご紹介しましたが、いよいよ新たなロボットで、再挑戦です!

とはいえ、基本的な動きは変わらないので、新しいロボットに合わせて進む距離や曲がる量などを調整していきます。
で、順調に進むのかと思いきや、またまた意見のぶつかり合いが・・・

「アームは秒数で動かした方がいい!」
「いや、それはタイムロスだから、角度で動かすべきだ!」

アームで物をつかむ時、少し長めの秒数を指定することで、ピッタリ合わせなくてもつかめる(失敗しにくい)と、これまでの授業で 私が話したのを覚えていたようです。
ですが、秒数で指定すると、「待ち時間」みたいなものがどうしてもできてしまって、それがもう一人には「タイムロス」に思えて、気になる様子。

お互いに意見を主張しますが、いったい何を争っているのか分からない感じになって煮詰まっていたので、ちょっとだけ助け船を出しました。
「秒数にするか、角度にするか、というのを議論してるんじゃなくて、一番上まで持ち上げないといけないか、途中まででいいのか、ということを議論してるんじゃない?もし、一番上まで持ち上げないといけないんだったら長めの秒数で、途中まででいいんだったら、秒数より角度の方が合わせやすい、ということだと思うよ」と。
その結果・・・は、ここでは伏せておきます。

というような紆余曲折もありますが、何とか、こんな感じのところまできました。

あと1回、練習時間があるので、この後、スピードアップを図るそうです。
さあ、本番まであと少しです!

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