WRO Football 講習会

WRO( World Robot Olympiad )には、ロボットで決められたミッションをこなすレギュラーカテゴリー(ミドル、エキスパート競技など)、毎年のテーマにそって社会の問題をロボットで解決する方法をプレゼンするオープンカテゴリー、そしてロボットを使ってサッカーを行う、フットボール競技があります。(他にも競技カテゴリーはあります)

プログラボでも昨年、今年と、このWRO Football競技に参加しており、今年は西日本大会にてプログラボのチームが準優勝と3位に入賞しました。すごい!Football競技の特徴は対戦型の競技であり、ボールやロボットの位置が常に変化する中で、センサーから得られた値を使ってロボットが最適な動作をできるようなプログラムをしなければなりません。
ロボットは自分達が作ったプログラム通りにしか動かないのですが、試合になると選手も観客もついつい声を張り上げて応援してしまう、とっても熱くなる競技です。(観ているだけでもハラハラドキドキで疲れますよ)

WRO Football競技をもっとたくさんの子供たちに興味をもってもらい、その取り組みの中で新たな学びを得て欲しいですし、なによりFootball競技人口を増やして大会をもっと盛り上げたい!と言うことで、2019年9月23日に 帝塚山中学校・高等学校 の 八尋 先生の指導のもと、WRO Football 講習会を開催しました。

Football競技では赤外線を発するボールを使用し、赤外線センサーを使ってそのボールの位置を把握し、ロボットで追いかけゴールを狙います。また相手ゴールへ向かうために、東西南北の方角を計測できるコンパスセンサーを使用します。なんでもかんでもボールを追いかけてしまうとオウンゴールを連発することになってしまいますからね。他にもカラーセンサー、超音波センサーなど、チームの戦略によって様々なセンサーを組み合わせてロボットを制作します。ここがまたやりこみ要素があって面白いところ。

今回の講習会では、ボールを追いかけてシュートをする基本の動作ができるように、まずはベーシックなロボットを制作し、センサーの使い方を学び、最後に実際に試合をしてみるといった流れで進めました。これだけでも結構なボリュームになるのですが、皆はじめて使うセンサーに興味津々で、プログラムを作って実際に動かしてみることを繰り返しながら、少しずつ理解を深めているようでした。

センサーは周りの環境や、センサー自体の個体差によって常に同じように計測してはくれませんので、その特性も理解しながらプログラミングし、ロボットにも工夫を加えなければなりません。ここがなかなか難しいところなのですが、チームによって工夫の違いが出るところでもあります。

チームごとにロボットとプログラムができたら、いよいよ試合です。今回は簡易的なルールで行いましたが、ボールを追いかけて華麗にシュートを放つロボットもあれば、ボールを捜してぐるぐる回ってばかりいたり、止まっているかと思ったら突然ボールに反応したりと様々なロボットの動きになり、やっぱりみんなでロボットに声援を送り、ゴールが決まればわっと歓声が上がる楽しい試合が繰り広げられました。

子ども達はもっともっと試合をしたいようでしたが、最後には帝塚山高等学校の生徒さんの「本気のロボット」を相手にエキシビションマッチを行ったりと、一日だけでしたが本当に良い経験になったと思います。

プログラボではアドバンスト2コースぐらいから、WRO Footballに挑戦できるようにしています。レギュラーカテゴリーのミドルやエキスパート競技をしっかりできるようになっていれば、レベル的にも理解ができるようになっていますので、世界を目指して今後もたくさんの子ども達が参加できるようにしていきたいと思います。