今回は、イタリア大会中に選手にインタビューをしました。
インタビュアーはコーチの飯嶋です。
インタビュー01 島さん編
簡単に自己紹介をお願いします。
島崇元、好きなものは甘いもので、特にチョコが好きです(笑)
イタリアのチョコが口に合うといいですね。
はい、楽しみです。
さっそくですがWROに参加しようと思ったきっかけは何ですか?
チームリーダーから誘われたのがきっかけです。
当時はプログラミング言語のPythonを1人で学んでいたのですが、リーダーに「一緒にやろうぜ!」声をかけられ、出場を決めました。
今大会に使用するロボットについて特徴を教えてください
今までは「まっすぐ進む」、「後ろに進む」ことに対しおおざっぱな感覚で制御していたのを、「角度」を利用して走れるようにしています。
ロボット設計の部分ではどうですか、例えばブロックオブジェクトの回収方法など
ロボットアームの下部に自動車のバンパーのようなものを装着することで、回収時に囲い込み、逃がさない仕組みになっていることです。
そうすることでブロックオブジェクトを目的地にしっかり運べます。
プログラムで特に工夫した点は何ですか?
角度ステアリング以外では、レゴ®SPIKE™ プライム(以下、「SPIKE」)ならではのコンパクトで俊敏な動きを作ったことです。
ではマインドストーム®EV3(以下、「EV3」)の時と比べて変わったことはありますか
いままでは大きい動きで一気にやるイメージだったのがSPIKEになってからは細かな動きをすることで精度がより高くなりました。
イタリア大会が決まってからどのような準備をしましたか?
SPIKEを競技としてとり組むのが初めての試みだったので、慣れることから始めました。
その中でも時間がかかったことは?
ロボットの向きを制御するジャイロセンサーの取り扱いについてです。角度の調整でEV3は0~360度ですが、SPIKEの場合は+(-)0~180度で設定されており、+と-の値で設定されていることに慣れるのに時間がかかりました。
ジャイロセンサーが制御の生命線というイメージですか
そうですね。
チーム内での役割分担やコミュニケーションはどのように行っていますか?
役割は「その時に得意な分野を得意な人」がやるという分担にしています。
例えば、時間がない中での作業であれば短期で集中して進められるリーダーが担当しますし、ロボットの工学的な仕組みならタケシ(WROに参加したもう1名のチームメンバー、保泉君のニックネーム)がするし、細かな微調整は僕がします。
いつからそのような役割になりましたか
活動のなかで自然にこのような役割分担になっていきました。
今大会に限ると保泉君と二人だけの活動ですが
プログラミングでいうと大枠をタケシがやっていて、微調整をするところまでは僕がやっています。
今までの大会中や準備期間に直面した困難に関するエピソードはありますか?また、それをどう乗り越えましたか?
3年前、日本での大会直前にチームの中で調子を崩したメンバーが出てしまった時、どうフォローするかを考えることが大変でした。当時はとにかく時間が欲しかったです。また、WRO全国大会の1日目(予選)でロボットが規定サイズをわずかに超えてしまっており、急遽3分以内に組み換える必要があったことも困難なエピソードとして覚えています。
予選会からかなり作りこんできた部分だったので、突然のアクシデントでチームは相当混乱していました。ただ自分は幸いにも役割分担で別の部分を担っており、固定概念がなく自由な発想ができたことと、あらかじめパーツを多く用意していたことでアイデアを出して解決することができました。
かなりプレッシャーがかかる中で、その場で活路を見出すフットワークは素晴らしかったです。
まとめに入ります、WROへの参加を通じて学んだことや得た経験は何ですか?
取り組んでいる競技そのものが違う上に、使っているロボットも違ったので、これはもう別々でやるのは普通だと当初から思っていました。
今後の目標や挑戦したいことは何ですか?
チームとして大会でよりいい成績を出せるように各々のチカラを底上げすることです。
個人的にはより本格的なプログラミング言語でロボットの制御ができるようにしていきたいです。
これからWROに参加しようと考えている人たちへのアドバイスはありますか?
それは、「トライ&エラー」です。今回のイタリアでの大会に参加する前にも多くの失敗や敗退がありました。失敗しても続けて挑戦することが大切だと思います。
ありがとうございました。
ありがとうございました。